私が訪ねたあの建築 vol.4 ~武蔵野プレイス 武蔵境~

みなさん、住んでいる町の公共施設は日頃から利用されていますか?
(図書館や美術館、公園、公民館…などなど)

公共施設って、その町に生活する人たちや訪ねてきた人々の誰にでも開かれていて、
町の空気の大枠をなんとなく掴み取ることができるそんな場所だと思っています。

そしてそんな場所は、建てられる当初に、時に改修という工程を経ながら
どのように町の一部として機能されるか日々思考が凝らされて設計され、

その設計の通りに(もしくは想定を超えて)沢山の人に使われていたら
使う人にとってもなおいいなって思うんです。

東京は、三鷹市武蔵境にある「武蔵野プレイス」には
「住んでいる町にこんな施設があったらいいな」を叶えてくれるそんな光景がありました。

丸みを帯びた白の直方体な建築「武蔵野プレイス」

武蔵境駅を出て目と鼻の先、
白くて角の取れた直方体に見える建物が武蔵野プレイス。

地下2階から4階まである丸みを帯びた白い建物には、等間隔で楕円型の窓があって四方から光が差し込む。

各階がそれぞれ異なる役割を果たしていて、
一階は併設のカフェを中心に雑誌の棚や施設や町のイベントのフライヤーが貼られた掲示板が並び、一つ上がると児童書を中心としたスペースや料理書、裁縫などなど生活書が並んでいます。

そして三階・四階には学習や仕事向けのワークスペースや会議室、市民の交流が図れるスペース、地下一階にはメインライブりーが広がっており、図書館としての機能を飛び越えた多用途な使い方と可能性を含んでいました。

暖色のライトと品のいいカーペットで仕立てられたライブラリースペース。


さらに特筆すべきは地下二階のスペースで
武蔵野プレイスにはティーンズスタジオと呼ばれる空間があります。

ここは20歳以下の青少年だけが使えるスペースで
会話をしながら友人たちと勉強したり、ゲームしたり、時に卓球場を使っていたりと中高生の居場所としても機能しているみたいです。

分離しつつもつながっていて、そん距離感を快適に過ごすことができる感じがすごく気持ちいい。

住んでいる町にこんな施設があったらいいなを叶えてくれる武蔵野プレイスは、見た目のように丸く、親密な時間が流れていました。

目の前にある公園のベンチとトイレも可愛らしいです。


<たてものInfo>
武蔵野プレイス
設計:kw+hg architects
公式サイト:https://www.musashino.or.jp/place/

コメント

タイトルとURLをコピーしました